☆ Horror Pottery and the Purplesand's Stain ☆
古い茶器を集める以上、出会う物の多くは中古茶壷だから、そこに人が使った痕跡が残っている。
ある物は香を炊く室内に永く飾られていたのか、蓋を取った瞬間ほんのりと白檀の香りが漂ってきたり、大切に使われてきたであろう使用感のある茶壷から、稀に洗い残しの茶柄などを見つければ、かつての持ち主がどんなお茶を飲んでいたのか想像してみたりする。
人の手を渡りながら僕の手許に辿り着いた道具を介して、身知らぬ人の営みを感じる事のできる、そんな瞬間が好きだ。
しかし、ただ古いだけの、泥だらけになって枯れてしまったような茶壷も沢山ある。
多くは店晒しになり、積もった塵芥が凝り固まったものや、そのまま野ざらし状態で死蔵されていたデッドストック物のようだが、中にはどんな運命を辿ってそんな事になったのか、落とした泥の下から誰かが使用した痕跡があらわれてくる物がある。







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