是は何ぞ?(変なお茶その1)

さて、これは何だろう。唐辛子?何かのさなぎ?
解答、これは『苦瓜茶』なのだ。といっても所謂ゴーヤ茶ではなく、中を刳り貫いた苦瓜の中に青茶をを詰めて、更に媒染したもので、体が暖まるので、冬に風邪の予防に飲まれる薬茶の一種だそうな。

これは随分前に名古屋のRIKOさんにもらったもので産地は福建省。一部広西省などでも作っているらしい。
そして、なぜか入手先は杭州。龍井をはじめ中国を代表する緑茶の産地で、青茶をベースとしたこのようなお茶が飲まれているというのも一寸意外だが、茶というよりは薬感覚みたいだからそれもありなのか。
福州でよく飲まれる柚子茶と同じだが、あちらは南瓜程の大きさがあったり、鑿で砕く程固かったりと結構大騒ぎだが、苦瓜茶は外側の苦瓜をバリバリと手で砕いて出てきた茶葉と一緒に茶壷に放り込み普通に入れるだけ。一つが一回分とお手軽だし小さいので持ち運びにも便利だ。
飲み始めは昔風の焙煎のきつい烏龍茶。鉄観音という事だが、おそらく鉄観音種ではない。広西省辺りで作っているお茶によく似ている。煎が進んでお茶の味が落ち着くにつれ、トロリとした、成る程これが苦瓜の方の味なのかなと思えるお茶とは違う甘味が立ち上がってきて、この位のバランスからは思いの他旨い。
体がポカポカして風邪にいいかもと思った記憶はあるのだが、確かこれを飲んだのは真夏だったからどこまで実感していたのか怪しいものだ。
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